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身体で思いを形にするワークショップblog

karadaws.exblog.jp

「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

無事に大阪に戻ってます。

東京滞在中の思い出し日記です。

OHカードを使って楽しむOHカフェに、東京に到着した木曜の夜に参加してきました。

初参加でしたが、大学院のクラスメイトであり、土曜のワークのオーガナイザーでもあったDAYAがこのOHカフェのナビゲーターで、大学院のためにアメリカ滞在中にOHカードでちょっとだけ遊んだことがあった。

様々な絵が描かれているカードは、タロットのようにそれぞれの絵柄に意味が決まってたりするわけでもなく、自由に使うことが出来る。
絵を見てどう感じるかは、それぞれの人次第。

そしてこの日はカードを元にストーリーテリング=物語創りをしていこうというもの。

即興アートは、何が飛び出すか分からないドキドキ感があって好きですね。
うまくいかなくて失敗してしまう恐怖もないことはなくて、わが身をさらし身体まるごとでのストーリーテリングが要求されるインプロ(即興劇)は結構苦手ですが、カードの力を借りて語るのであれば、より気楽な感じがして、楽しみでした。

実際やってみると、カードの絵の力を借りて、自分では思いもよらないストーリーが生まれてきて、楽しかったです。
思いもよらないストーリーの中にも、やっぱり「自分」が反映しているのも面白いところです。

記憶がさめやらないうちに、ここで出てきたストーリーを記録しておきましょう。ちょっと長くなりそうですが・・・。

幸いにも書きながらストーリーを考える・・・という作業をしたものが、メモ書き程度でも残っているので、思い出しやすいです。

広げられたカードの中から、直感的に5枚のカードを選んで、それを使ってストーリーを創るワーク。

僕が直感的に選んだカードは・・・

【目隠しをしている男】
【首を斬られた男の死体】 
【迷路】 
【暗闇の中に1箇所だけ、扉が開いているように明るいところがある。そこに人が1人いる】 
【カラス】

の5枚でした。何といっても【首を斬られた男の死体】のインパクトが強すぎ。
でも、首を斬られて死んだ・・・という話にはしたくない。

そこで生まれてきたストーリーは

【男は悩んでいた。まるで迷路の中に迷い込んだようだった。そして、目隠しをされたようにどちらに進んでいいか分からなくなっていた。

彼は、真実を追い求め、ついに他の誰もまだ気づいていない、重大な事実に気がついた。
それはまるで、天動説から地動説へと転換するような、重大な発見だった。
けれども、従来の常識を覆すようなその発見は世間には到底受け入れられそうにない。
「神への冒涜だ」と見なされて、首を斬られることを、彼は恐れていた。

暗闇の中に光が射すような、そんな重大な発見をしたはずが、その発見のせいで孤立しかねない。
彼はこの発見がきっとこの世界に光をもたらすと信じたかったのだが、暗闇の中に一人立ち尽くしているような気分だった。
果たしてリスクを冒してまでこの事実を公表する必要があるのだろうか。

悩める彼は、窓の外にたたずむカラスを見つけた。

彼は思わず問いかけた。「なぁ、カラスよ、教えてくれ。危険を冒してこの事実を公表するべきか、それとも身の安全のために伏せておくべきか」

カラスは言った「知らんがな、そんな悩み。俺それどころやないもん。」

確かに天動説が地動説にひっくり返ろうが、カラスはただただ生きていくに違いないのでした。男にとっては拍子抜けな答えでしたが、カラスってそんなもんでしょう。
男の苦悩は続くのでした。】

・・・こんなストーリーになってしまいました。

カラスの言葉によって、公表するのかしないのか、選択がクリアになると・・・いうストーリーにする手ももちろんありましたが、どうも、うまくそういう流れが出てこなかったこともあり、こんな終わり方に。

でも語りながら思ったのですが、世間的にはまだまだ受け入れられていないタイプのワークショップにこだわって推し進めていこうとしている僕は、この男に少し似ているな・・・と思いました。

なかなか受け入れられないなぁ・・・と思いながら、少しずつでも広めようともがき、時折、やっぱり広めるのは無理かなぁ?と弱気になったりする。
カラスのように、僕がやろうとしていることに無関心な人もいる。

そんな中で、苦悩を続けながらも、悶々とする男。
空想上の人物を語っているようで、自分を語っていました。

もっとも、やりたいようにやっても、首を斬られることはないと思いますけどね(^・^)

これ以外にも、ストーリーが生まれてきたので、また日を改めて書きたいと思います。
# by matsuzoh2002 | 2007-11-28 02:59 | その他ワークの参加体験
行き帰りのバスの中で読み終えた、「浦河べてるの家」の本。
「心の病」の当事者が、「自分の専門家」として、自分のことを研究する、「当事者研究」についての本。

当事者研究は面白いですね。
研究者の視点で、自分を研究対象として距離を置いて眺めることで、自分の問題にがんじがらめな状態から抜け出すことができる…というのは、興味深いです。
プロセスワークでも自分の視点を離れたところから自分を見てみる…というのが、結構ポイントになったりしますしね。

そして、自分のことを研究する「当事者研究」ですが、自分一人だけでやるのではなく、人とのつながりの中で行われるのも、興味深いところ。「自分自身で、共に」がキーワードだそうです。研究ミーティングで研究テーマ=自分の課題について発表し、話し合いの中で課題への対処方法を検討したり、ロールプレイで実践のための練習をしたりするようです。

ロールプレイも登場してきて、僕が被抑圧者の演劇やプロセスワークを活用してやろうとしていることに非常に近いな…という感じがします。

「当事者研究」の中身として紹介されていることも、僕自身が現在や過去に直面している身近な課題(「淋しさ」とか)も含まれていて、心の病を現に患ってる人だけでなく、その予備軍=僕も含めてあらゆる人!にとって、大事なことが書かれた本だと思います。
そして僕のワークもあらゆる人に向けてアピールしていきたい!とあらためて思うのでした。
# by matsuzoh2002 | 2007-11-26 17:22 | 最近読んだ本
昨日のの記事で書いた「久々のカラオケでボロボロ」の夢で思い出したことがもう一つあった。

夢見る前の夜、今回のオーガナイザーMちゃんの息子、六歳のR君をおんぶしてあげようとしたら、子供をおんぶするなんて久々で、おのれの体力の低下に無自覚だった僕は、R君もろとも、後ろ向きにすってんころりん。R君も大丈夫だったみたいだけど、悪いことをした。よほど派手なすってんころりんぶりだったのか、通りすがりのおばちゃんから「大丈夫?」と気遣われる有様。恥ずかしい。
こちらこそが、久々で「ボロボロ」な話でした。

R君、からだであそび場にも連れられて来て、「こんなのゲームじゃない!」と鋭いツッコミ!
このツッコミはごもっともなんですよね。今回のゲームの数々は、日頃遊ばなくなっている大人がターゲットなので、日頃から遊んでる子供からすれば、「ゲームじゃない」んですよね。

でも、今日参加していただいた、子供達にミュージカルを教えているという方からは、「最近の子供達は、特に振り付けを決めないで自由に動いていい…という演出ではどう動いていいかわからず、動きを指示せざるを得ない」…とのこと。
ううむ。子供も、いつの間にやら、自由に遊べないようになってしまうんだよなぁ…

「被抑圧者の演劇」の創始者、アウグスト・ボアールが、ゲームの意義について「生活の中で『機械化』されてしまった身体を『脱機械化』するため」というようなことを言っていたのを、ワーク中に思い出しました。こんなことを思い出せたのも、ゲームに特化したワークをやったおかげでしょう。
ゲームに特化したワークの需要はまだまだ掘り起こせそうだし、大阪でも開催を検討しようかな?と思います。

六歳のR君にも十分に楽しめるワークができたらよかったのですが、残念ながら、うまく彼のニーズを背負うことはできず、すってんころりんしてしまいました。
R君以外の大人のみなさんには、すってんころりんにもボロボロにもならずに、楽しんでもらえたようなので、よかったと思います。

もともと、自発的に参加してくれた人相手でないと、つらいワークですからね…
# by matsuzoh2002 | 2007-11-26 15:11 | ファシリテーターとして
四泊五日の東京滞在を終えまして、大阪へ戻り中です。
今回は新宿発の中央道経由のバスを選択。期せずして、紅葉の山々が綺麗です。行き帰りで違うルートを楽しめるのは、ちょっとお得な気分です♪
# by matsuzoh2002 | 2007-11-26 13:10 | つぶやき
昨日の「からだで遊び場!」は、参加者十二人と、いい感じの人数で、楽しく終えることができました。

ゲームに絞って、ひたすら遊ぶというワークショップは、2時間したことはあったけど、3時間は初めてだな、多分。

通常は3時間だと「被抑圧者の演劇」のさわりだけでも味わってもらおうと、「問題」や「理想」の場面を人間彫刻してもらう辺りまで行こうとするのですが、ゲームに絞った今日は、最近あまりやる機会のなかったゲームも盛り込めてよかったです。

特に、「目をつぶるゲーム」を3パターンもできたのも久しぶり。「目隠し自動車」はたまにやってたのですが、「声で誘導」は久しぶり。そして、「磁石」をやったのは何年ぶり?って感じ。

まだまだ、「目隠し手探し」「吸血鬼」など、目をつぶるゲームには豊富なラインナップが。2時間ひたすら目隠しゲーム…というワークショップを企画してみてもいいかも。

ただ、ワークショップの前の夜、夢を見て、「カラオケで久しぶりに歌った歌が、歌詞を忘れまくってて、ボロボロな気分になる」…というもので、目覚めた瞬間、「これは、久しぶりにやるゲームが、うろ覚えなせいでボロボロになるぞ!っていう警告!?」と思ったものでした。
実際のところは、ゲームの説明が若干スムーズでなかったことがあったくらいで、特にボロボロではなかったと思いますf^_^;
# by matsuzoh2002 | 2007-11-25 15:49 | ファシリテーターとして

by matsuzoh2002