「人間は死なない」 ~異才、荒川修作氏~
今週号の雑誌AERAの定番特集「現代の肖像は」、芸術家・建築家、荒川修作氏。
全く知らない人だったが、まずは読んでみる。
1ページ目「(氏は、)人間は死なない、と言ってのける」のだそうだ。
その考え方自体は、僕にとって初めて触れるものではない。
どういう意味で言ってるのかな?と、興味が湧いてくる。
氏のキーワードは「天命反転」。
「天命」は、「生まれたときから定まっている宿命」。「反転」は「引っくり返す」こと。
生まれたときから定まっている宿命を引っくり返す。それを集約すると、「死なない」になるのだそうだ。
・・・ここまで読んでもピンとは来ない。
けれども、この考えに氏がいたるまでのの過程を読んでぶっ飛んだ。
以下、長いけど引用
凄い!と思った。
この話を読んで、僕としては、アーノルド・ミンデル著「昏睡状態の人と対話する」を思い出さずにはいられない。
ミンデルが始めて、僕も勉強中のプロセスワークの実践の1つが、昏睡状態の人との対話=「コーマワーク」。
一見コミュニケーション不能に見える昏睡状態の人とも、コミュニケーションはほぼすべての人が可能。コミュニケーションを通して、昏睡状態から意識が回復して言葉でコミュニケーションが可能になるまでになるのは珍しいことではなく、、日常生活に復帰が可能になる人すら少なからずいるという、驚きの実践。
そして、死の間際まで人は学び続け、成長を続けていくことに、ミンデルは気づく。
肉体は死んでも、死なないで生き続け、学び続け、成長し続ける「何か」があること、ミンデルは確信する。
「人は死なない」という荒川氏の言葉を目にして、僕は真っ先にミンデルのこの確信を思い出した。荒川氏は昏睡状態の人と対話したわけではないが、死ぬ間際の老人に、「若さ」を見た。
両者は、同じような体験から、同じような確信に至った。
・・・そう思うと、俄然、この荒川修作氏に興味を持った。
記事にある、赤ん坊・幼児の認識能力を試す実験も、実に興味深い。
大勢の女性に、全員同じメークをして、素っ裸になってもらって、個性を消し去る。
その中にいる母親に、子どもはたどり着けるのか?・・・という実験。
9ヶ月から18ヶ月の赤ん坊は、ためらいなく、実の母親を目指すという。
ところが3,4歳になると、間違えるようになるという。
野性の勘が、早くも失われだすのだろうか?
そんな、人間が次第に使わなくなってしまう部分を、フル活用していくことが、「死なない」ことにつながっていく・・・という。
実に興味深い。
氏のHPをのぞき、氏の著作の1つに「建築する身体」というのに気づく。
どこかで見覚えがある・・・
思い出した!この本には、「トーレットペーパー」に印刷されたバージョンがある!
友人がそれを紹介してるのを見て、へぇ、変な本があるもんだ・・・と思ったのでした。建築には興味ないから・・・と思って、それ以上の興味は湧かなかったのだが・・・
つながった!
こんな異才が、名古屋出身なんだ。
名古屋から、こんな、ジャンルを飛び越えて、自由な活動をする人物が生まれたことを誇りに思う。
そして、岐阜県養老に、氏の「天命反転」の思想を凝縮させたかのような養老天命反転地というテーマパークがあるという。
日常の感覚を反転させるかのような、体感型のテーマパークらしい。
めちゃめちゃ行ってみてぇ!
現住所大阪と、実家名古屋の間だし、駅から徒歩10分だからアクセスもよい。
行こうと思えば明日にでも行ける・・・。
近々行くかもな。
今日は朝から、大きな発見がありました。ピースv(^^)v
全く知らない人だったが、まずは読んでみる。
1ページ目「(氏は、)人間は死なない、と言ってのける」のだそうだ。
その考え方自体は、僕にとって初めて触れるものではない。
どういう意味で言ってるのかな?と、興味が湧いてくる。
氏のキーワードは「天命反転」。
「天命」は、「生まれたときから定まっている宿命」。「反転」は「引っくり返す」こと。
生まれたときから定まっている宿命を引っくり返す。それを集約すると、「死なない」になるのだそうだ。
・・・ここまで読んでもピンとは来ない。
けれども、この考えに氏がいたるまでのの過程を読んでぶっ飛んだ。
以下、長いけど引用
(98歳で)亡くなる7時間前にも母親に「アメリカへ行こう」と誘う。もう立てないからダメだというのを抱き上げ、医師の制止を振り切って病院の庭に連れ出すと、母親はまるで5,6歳の子どもに戻ったように喜んだ。
荒川は70年代から、死ぬ間際の老人との対話をずっと続けてきた。そこでわかったことは、誰ひとりとして同じ死に方はしないこと。それと自分の能力や可能性をいっぱい残したまま、死んでゆくことだ。荒川はこの高齢の母を抱いたとき、まだまだ若さがいっぱい残っているのに、驚いた。これこそ天命反転ではないか
AERA2006年3月27日号 「現代の肖像・荒川修作」 by今津良一
凄い!と思った。
この話を読んで、僕としては、アーノルド・ミンデル著「昏睡状態の人と対話する」を思い出さずにはいられない。
ミンデルが始めて、僕も勉強中のプロセスワークの実践の1つが、昏睡状態の人との対話=「コーマワーク」。
一見コミュニケーション不能に見える昏睡状態の人とも、コミュニケーションはほぼすべての人が可能。コミュニケーションを通して、昏睡状態から意識が回復して言葉でコミュニケーションが可能になるまでになるのは珍しいことではなく、、日常生活に復帰が可能になる人すら少なからずいるという、驚きの実践。
そして、死の間際まで人は学び続け、成長を続けていくことに、ミンデルは気づく。
肉体は死んでも、死なないで生き続け、学び続け、成長し続ける「何か」があること、ミンデルは確信する。
「人は死なない」という荒川氏の言葉を目にして、僕は真っ先にミンデルのこの確信を思い出した。荒川氏は昏睡状態の人と対話したわけではないが、死ぬ間際の老人に、「若さ」を見た。
両者は、同じような体験から、同じような確信に至った。
・・・そう思うと、俄然、この荒川修作氏に興味を持った。
記事にある、赤ん坊・幼児の認識能力を試す実験も、実に興味深い。
大勢の女性に、全員同じメークをして、素っ裸になってもらって、個性を消し去る。
その中にいる母親に、子どもはたどり着けるのか?・・・という実験。
9ヶ月から18ヶ月の赤ん坊は、ためらいなく、実の母親を目指すという。
ところが3,4歳になると、間違えるようになるという。
野性の勘が、早くも失われだすのだろうか?
そんな、人間が次第に使わなくなってしまう部分を、フル活用していくことが、「死なない」ことにつながっていく・・・という。
実に興味深い。
氏のHPをのぞき、氏の著作の1つに「建築する身体」というのに気づく。
どこかで見覚えがある・・・
思い出した!この本には、「トーレットペーパー」に印刷されたバージョンがある!
友人がそれを紹介してるのを見て、へぇ、変な本があるもんだ・・・と思ったのでした。建築には興味ないから・・・と思って、それ以上の興味は湧かなかったのだが・・・
つながった!
こんな異才が、名古屋出身なんだ。
名古屋から、こんな、ジャンルを飛び越えて、自由な活動をする人物が生まれたことを誇りに思う。
そして、岐阜県養老に、氏の「天命反転」の思想を凝縮させたかのような養老天命反転地というテーマパークがあるという。
日常の感覚を反転させるかのような、体感型のテーマパークらしい。
めちゃめちゃ行ってみてぇ!
現住所大阪と、実家名古屋の間だし、駅から徒歩10分だからアクセスもよい。
行こうと思えば明日にでも行ける・・・。
近々行くかもな。
今日は朝から、大きな発見がありました。ピースv(^^)v
by matsuzoh2002
| 2006-03-21 11:34
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