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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

間抜け+冷酷な男達の実話(?) ・・・映画「ファーゴ」

「ノー・カントリー」に続いてコーエン兄弟作品を見てみました。

ノーカントリーはそんなにいいと思わなかったけど、コーエン兄弟は結構評価も高いので、代表的なものを見ておきたくなったので。

ファーゴはだいぶ前から気になっていたけど見てなかった作品だし、96年の作品が入れ替わりの激しいツタヤの棚で生き残ってるのは、それだけでもたいしたもんだしね。
このブログで感想書いた作品もマイナーなものはもういくつもうちの近所の店から消えてるもんな。

で、ファーゴ。

「実話をもとに、生存者の了承が得られなかったので名前は変えてあるが、死者に敬意を表して事実に忠実に描いてある」みたいなことが冒頭に出てくる。

そんな映画はいっぱいあるし、何の疑問もなく受け取って、見終わってから、事件の背景をネットで調べようと思ったら、どうもそんな実話はないらしいと。

え~、騙された~。

この話を書くのはネタバレかとも思ったけど、いや映画見ただけでは気づかない話だからね。DVD化されて収録されたコーエン兄弟のインタビューでは明かされてるらしいけど、映画だけ見たら実話だと思うからね、普通。

しかし人を食ってるなぁ、コーエン兄弟。

モデルになるような事件は2つほどあるらしいけど、それを実話に基づく話とは言わんし、普通。ましてや「生存者の了承」とか完璧にウソやし。

で、物語は、間抜けな男が、金ほしさに偽装誘拐を依頼するんだけど、依頼される実行犯のほうも1人は間抜け。もう1人は冷酷。

で、実行犯の間抜けさゆえに誰も死なないはずの犯行は破綻して、もう1人の冷酷さゆえに死屍累々というお話。

冷酷男は、ノーカントリーの男と重なってくるかど、こっちのほうは、そんなにタフじゃないし。

それよりも依頼した方/された方双方の間抜けっぷり。コミカルで笑える。

都合が悪くなると逃げたり、抹殺したり。そしてどんどんドツボにはまっていく。

人間の愚かさが描かれてるよな~。

冷酷なヤツが闊歩するノーカントリーと違って、間抜けなヤツらを追い詰めていく警察もちゃんと機能しているので、ファーゴはスッキリする感覚もある。
死屍累々には違いないけど。

話の本筋とは一見関係ない人物が出てきて、何でこの人出て来るんだろ?と思ったら、あとでその人が言ってたことはウソだったとわかる・・・というくだりがあって、その人は心を病んでる・・・っていうのが劇中の第三者の評価なんだけど、映画見終わって、実話のフリしたこの映画が実はウソだったことがわかってみると、あの人物とコーエン兄弟が重なって見えた。

クリエイティブな物語を作る人と、心を病んで現実ではないことを信じ込んでしまって語る人って、紙一重だわなぁ。
・・・そう思えてきたら、その人物が登場するのも、より意味深に思えてきた。

そんな感じで、終わってからもいろいろと楽しめた映画でした。★7
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by matsuzoh2002 | 2009-03-06 03:41 | 見た映画