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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

中国で同性愛はこうなってしまうのか ・・・映画「中国の植物学者の娘たち」

予告映像が美しかったので見てみました。

中国の田舎の自然と、女優達の妖艶な美しさ。

で、その妖艶な女優達演じる、同性愛の物語。

妖艶には「エロティック」も含まれてるけど、中国の映画だから、裸は控えめ?と思いながら見てましたが・・・
終わってから気づいたのは、中国映画じゃないんだ!ということ。
裸控えめなのは別の理由によるわけか・・・。

監督は中国人だけど、フランス在住。中国から出るにあたっては文化大革命がらみでいろいろあったらしく、前の作品「小さな中国のお針子」はそれがらみだとか。
で、前の作品は中国で観閲を受けながらの撮影だったらしいが、今回は無理だったので、ベトナムでの撮影だったとか。
へ~。そうなんだ。

観終わってからわかった意外なことの数々。
主人公の1人はハーフの設定で、ホントにハーフなんだけど、フランスで活躍中の女優さんで、中国語ができないとか。
もともとその役は中国の女優の予定が、そんな映画はやめておけと中国政府に言われて断念したとか。

他の主要キャストで中国人の人たちは、政府ににらまれてないかねぇ?と心配になってしまうよね、それ。

ベトナム人の女優さんもそれなりの役に入ってたり。
ことばがわからないと、違和感全然ないけど、わかると違和感あるのかもね。

ただまぁ、中国政府が認めない映画というのは、わかるねぇ。
同性愛がタブーだというならそうだろうなぁ。
観るまではそこまでタブーだとは知らなかったけど、実際にそこまでタブーだと言うなら、そりゃ認められんわな。

似たような事件を新聞の三面記事で観て、監督は着想したそうなので、実際にこういうことが起こったら、この映画の結末のようになるらしい。
う~む、中国だなぁ。

ストーリーの中では、父親役がうざいうざい。
娘に頼っておきながら、注文多すぎ。
そんな父娘が、湖の孤島で暮らしてたりするから、世界狭すぎ。
環境が美しいから、見てられるけど、あんだけ閉じた空間にうざい人物がいたら、そりゃやだろうなぁ・・・。
そこに孤児院出身の娘が実習生としてきて、女同士の恋が・・・という展開で、孤独な物同士が惹かれあうのはわからないでもないけど、もうちょっと広い世界でいろいろな人との出会いの中で成長するという物語ではないので、なんだか悲劇的な結末は最初から見えていたような・・・。

外へ2人で抜け出すという展開もあるかなぁ・・・と思ったんですが・・・。

あぁ、そうなってしまったか。
そしてそれに対して「中国」という外の世界はそういう反応をするのか・・・

そんな印象でした。

最後、それなりに2人の思いは叶えられたと言えなくもないですが、もっと広い世界をみてほしかったなぁ・・・という気がしましたわね。

とにかく映像は美しかったです。
★7
by matsuzoh2002 | 2008-08-21 16:26 | 見た映画

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