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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

「人を型にはめて理解しようとする人/される人」のワーク …ドラマチックしゃべり場・12/9報告その2

ワークの後半、しゃべり場は、「(人を)型にはめる/はめられる」という話題になりました。

話題選びに30分とか費やしてしまったのは、反省点。話題選びの段階では、話題候補はタイトルだけで言ってもらうなど、できるだけ簡潔に表現してもらうようにもっていった方がよかった。

「型にはめる」という話題は、いくつかの話題の共通点から導き出されてきた。

身体に障害がある人にどう対応するか?という話題がまず出てきて、続いて心の病・障害がある人への対応も話題になった。
健常者と障害者の境目ってどこ?という疑問が出てくるとともに、「文化の違い」も話題として上がってきて、「未知の異文化への対応・どう橋渡しをしていくか」ということでいったん話題はまとまるかと思った。

そこへ、「夢を実現するために勉強したいことが出てきたが、どう学費を捻出するかなど、金銭的な面も含めて、今後の生活がどうなっていくのか変化の時期になる」という話題が出てきたが、一見遠いようで、これも「未知の世界にどう対応していくか」ということでまとめられた。

さらに、学校で、先生がよくわかってもいないのに、「この子は、こういう子」というような理解の仕方をしようとすることが話題にあがリ、それが「異文化への対応」の1つのやり方として「型にはめる」という話題が、全体をまとめるキーワードとして浮上してきた。

一見つながらない話題が1つのキーワードでまとめられていくようなことをグループプロセスでは「1つの傘の下にまとめる」というような言い方をするけれど、今回は上手くまとまりました。時間はかかったけど。

「型にはめる」人がいて、「型にはめられる」人がいて。
「型にはめる」人は、その型からはみ出した部分が相手にもあるのに、そこは見ようとしなかったりする。
「型にはめられる」方は、違和感を感じて「勝手に型にはめるな!」と異議申し立てをしたいところだが、先生と生徒のように、上下関係だと、下からの異議申し立ては難しかったりする。

自分から「型にはまる」人もいる。場面場面で演じるような場合は、無意識のうちにいつの間にか「型にはまる」場合も多いと思う。
一度型にはまると、そこで安定してしまって、そこから抜け出すのは難しくなる場合も多い。
心地よくない型にはまってしまっているときでも、そこから抜けることでより不幸になることを恐れて、心地よくない所にとどまっていることも多いだろう。

「型にはめる」人の立場をとる人がいなかった(プロセスワークでいう「ゴースト」になっていた)ので、「先生」としてその立場をとってみると、こんな声になった。

  「そりゃ、生徒1人1人を型にはめないで、じっくり対話できたらいいと思いますよ。でもね、35人も1人1人見ていくなんて無理ですよ。型にはめて理解しないとパニック起こします。生徒だけでなく、親御さんからもいろいろ言われる時代だし、でも言われることに全部対応していたら身が持ちません。」

・・・先生の立場をとってみることで、生徒も親もまた、先生を「型にはめ」、それが過大な期待・要求になるときもあるので、先生も何かと大変だろうな・・・ということがうかがい知れた。

最後には、生徒を型にはめずに、耳を傾け、橋を渡そうとする先生が現れたが、先生は必ずしもそういうトレーニングを受けていないだろうな・・・ということが浮上した。

ところで、この日の朝夢のことをここにも書きましたが、そこに出てきた「検査官」って、「型にはめる」人で、僕は「はめられる人」だったんですよね。
ワークの中でもこの夢の話をチラッとしたんですけど、「型にはめる/はめられる」は、ワークが始まる前から夢でもう出てきていたんですよね。
こういうことってらるんだよなぁ・・・面白い!
by matsuzoh2002 | 2007-12-12 18:49 | ファシリテーターとして

by matsuzoh2002