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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

イスラエル人ノリ良すぎ!(演劇ワーク、ファシらせてもらいました)…エルサレム・ワールドワーク報告その5

1日目のワーク終了後は、夕食とオプションのプログラム。

パレスチナの参加者はごく一部の例外的に許可をもらえる人を除いて、終了後に帰ってしまう。移動の自由がないことが実感させられる。

オプションのプログラムは、ビデオ上映1時間+僕のファシリテートによる「被抑圧者の演劇」ワークショップの2本立ての予定・・・だったのが、ビデオ上映でほとんどの人は疲れてしまい、ワークショップは延期にしよう・・・という意見が続出。確かに雰囲気的にお疲れ~な感じが漂っている。
さてどうしよう?ということになった。

明日の夜は、参加者の両親がミュージシャンだということで、ミニ・コンサートが予定されている。だから今日しかないと思ったのだが・・・。

「明日の朝やればいいよ」という声が出てきた。ワールドワーク本体は9時半の予定だから、8時半にやればいい、朝食はそれまでに済ませて・・・。ということにまとまった。

朝は想定外だったけど、確かにできないこともない。というわけで、2日目の朝にやることに。



2日目。朝8時半。
途中からじわじわ参加者が増えて、最終的には25人参加。
それにしても、パレスチナからの参加者が少なかったのは残念。遅れてきた人も含めて4、5人くらい?交流が深まるワークだから、ぜひパレスチナの人たちにも参加してほしかったなぁ・・・。

簡単な趣旨説明のあと、ワーク突入。なんせ1時間しかないので、簡潔なのが大事。

最初はゲーム「手のひら催眠術」から。イスラエル人ノリ良すぎ!(演劇ワーク、ファシらせてもらいました)…エルサレム・ワールドワーク報告その5_a0035574_2213789.jpg

AさんがBさんの顔の前15センチくらいの所に手のひらを差し出す。
Aさんは手のひらを前後左右上下に動かす。手のひらだけ動かすのではなくて、前進・後退・しゃがみながら、背伸びしながら、なんでもあり。Bさんはその手のひらの動きに顔でついていく。
適当な時間で「動かす人」と「ついていく人」が交代する。

・・・シンプルですが、評判のいいゲーム。あちこちで笑いがこぼれる。

この雰囲気ならと、予定していたゲームを飛ばして、次に進む。

「形のしりとり」

イスラエル人ノリ良すぎ!(演劇ワーク、ファシらせてもらいました)…エルサレム・ワールドワーク報告その5_a0035574_22293973.jpg
1、Aが何かポーズを取る。

2、Bがそれに別のポーズをして加わる。Bは思いついたままに加わればいい。2人のポーズで何かの場面のように見えたり見えなかったり。意味のある場面にしようと、考えすぎる必要はない。

3、AとBの2人で数秒間ポーズを取った後、Aは抜ける。Bはその場に残る。

4、BのポーズにCが加わる。

5、数秒間ポーズを取った後、Bが抜けて、Cは残る

6、以下、適当なところまで続ける。

・・・これがめちゃめちゃ盛り上がりました。

朝から笑い声があふれる場になりました。

参加者みんな積極的だし。

日本だと、このゲームにたどり着くまでに、かなり時間をかけるし、それでもまだぎこちなかったりするのですが、イスラエル人参加者がほとんどというこの場は、めちゃめちゃノリがいい。

最初のポーズを取るのは、誰もやらなければ僕がやる場合も多いのですが、抵抗なく名乗り出てくれる人がいました。

そのポーズに加わるのも、わりとためらいなく出てきました。

あとはもう、僕が何もしなくてもどんどん盛り上がっていきました。

ファシリテーターとしては、楽でいい。最高の参加者さんたちです。

それでも20人以上も参加者がいると、輪の真ん中に出て、しりとりに加われる人も限られている・・・ということで、2人組での形のしりとりに移行しました。

2人組の場合は、Cが加わる所に、もう1度Aが加わっていくんですね。1人が抜けては、すぐ別の形で加わり・・という形を繰り返します。

部屋中に10組以上が形のしりとりを繰り広げ、どの組も楽しそう。開始30分くらいで、良くぞここまで盛り上がってるな、という感じ。朝の9時なんですけど(^_^;)

そしてメインイベント「人間彫刻」へ。

時間があれば

1.「問題が起こっている場面」

2.「問題が解決した、理想的な場面」

3.「解決に向かう途中の場面」

の3つの場面を作ってもらうんですが・・・という簡単な説明を、ワークの冒頭にしたのを繰り返し、でも時間もないので、2.の理想的な場面だけを作ってもらう・・・という流れです。

「あなたにとって、こうなったらいいなという理想的な夢の場面を作ってください」

夢の人生、夢の家族、夢の仕事、夢の社会、夢の世界、夢の宇宙、どんなレベルの夢でもいいということで。

まずは、僕がデモンストレーションをして、それを参考に作ってもらう。

5人ずつ5グループに分かれて、1人ずつ、自分の夢を創作。

グループメンバーの身体を借りて、5人の身体で、彫刻のように静止した場面を表現する。

全員完成したところで、1人1人発表してもらいました。

どんな場面か説明する時間はまったくとらなかったのですが、どの彫刻もポジティブな雰囲気にあふれていました。やっぱり夢を表現してもらうのはいいですね。

25の作品を表現し終わると、ちょうど終了時刻でした。

いろんな人にお褒めの言葉をいただきました。ありがたやありがたや。

シドニーに続いて参加してくれた人からは、あのときからグッと進歩したね、と、うれしい一言。

海外でこのワークをするのは、ポートランド、シドニーに続いて3回目ですが、自己評価でも、今回が一番よかったです。前2回はレクチャーの時間をとりすぎたけど、今回はバッサリ、カットしたのも大きいですが、やはり参加者のノリがよかったのがもっと大きい。

だからこそ、パレスチナの人にも参加してほしかったなぁ・・・。

来年はパレスチナ自治区内、ベツレヘムでワークをやりたい・・・という声もあったので、実現すれば、許可証が出ないせいで夜や朝に会場に来れない・・・という点がクリアされるので、なんとか実現してほしいです。
by matsuzoh2002 | 2007-07-01 22:58 | ワールドワーク@エルサレム07

by matsuzoh2002