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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

笑い飛ばせない絶望感の中でもがく ・・・映画「疾走」・・・

昨日の夜、なんだか眠くならず、ボーっとテレビをつけていたら、2時過ぎに映画が始まった。

特に見るつもりもなかったのに、冒頭から引き込まれて、最後まで見てしまった。4時を回ってた。

日本映画「疾走」

冒頭から映像がきれいで、でも描かれているのは、絶望的でいやになる日本の側面。

差別しあう地域。
いまどき続く理不尽な校則。管理教育。
兄弟で比較されて、個人が省みられない。
開発と立ち退き。
暴力。
犯罪。
ヤクザ。
犯罪者とその家族に対する眼差し。

なんとなく、昨日のブログで笑い飛ばそうとしたことと、裏腹な絶望感を引きずり出されたような気分で見ていた。

架空の地域での醜い差別のし合いは、異質ではあるが、イスラエル/パレスチナと、僕の中ではどこかダブり、架空ながらもどうにもリアルで、嫌になった。

そして犯罪者の家族へのむごいレッテル貼り。

痛い。

どうにも笑えない映画だったが、その中でもがく少年少女の姿に引き込まれ、最後まで見た。

最後までほぼ絶望的。
希望は垣間見える程度。

後半は、「ヤクザ」の支配する世界に行ってしまい、ストーリーが飛びすぎてしまった感もあり、前半の「地域紛争」のじっとりとした絶望感あふれる世界観が保たれない感じになった気がする。

でも最後近くの主人公の少年少女のやり取りには、少し切ない部分もあり、全体的には、結構いい映画だと思った。

垣間見える程度でしかなかった希望が、そのときの自分にはちょうどよかったのかもしれない。

笑い飛ばしきれないNさんの絶望的状況が、そこに重なりつつ・・・。
希望は垣間見えるのだろうか?
by matsuzoh2002 | 2007-06-09 22:41 | 見た映画

by matsuzoh2002