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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

ちょっと他人事とは思えないところもあった ・・・映画「マラソン」

何となく勢いのある映画を観たい!・・・ということで「リンダリンダリンダ」と一緒に借りた一本。

リンダリンダリンダは、結局そんなに疾走感のある映画でもなかった(そこがよかったんだけど)ので、こちらはどうか?

主人公が障害がある・・・という予備知識はあったけど、自閉症だったのか。

自閉症が先天的に独自の感覚で生まれてくる・・・とうのは自閉症だったわたしへ を読んで、それなりに理解していた。

あの本はいい本だ。Ⅱまで読んだけど、Ⅲも出てるのか!読んでみよう。

いい本だけど、「自閉症だった」という表現には違和感。まるで、「治った」みたいではないか。

感覚が他人とは違うのは変わっていないはずだから、「自閉症だった」というのはおかしい。
自閉症だけれど、他人との感覚の違いに気づき、ある程度折り合いが付けられるようになった・・・という風に僕は理解しているのだけれど・・・。

感覚の違いは本来、個性であって、障害と呼ばれるのはどうもなぁ・・・。現状ではいたしかたない気がするが。

「自閉症だったわたし」の著者は、自分の感覚と、世の中の多数派の人の感覚の違いに気づき、それを文章化する事ができた、稀有な存在。
大多数の自閉症の人は、そんなにうまく表現できない。

この映画の主人公もそう。

観終わった後、ちょっと検索していたら、自閉症の子を持つ親御さんの感想なども読めたのだが、相当リアルな演技みたい。

もちろん自閉症の人も様々で、内向的な人もいれば外交的な人もいて、一概には言えないようだけど。こちらなど参考になります。

で、そんな様々いるであろう自閉症の人の中で、主人公の彼は音楽にノッてしまうと、踊り出すという衝動がある。

・・・これ、俺と一緒やん!・・・

と思ったら、他人事とは思えなくなってしまった。

僕の場合はもちろん、衝動は抑えるわけだが、どんな場所でも抑えることなく、踊ってしまえたら、楽しいだろうなぁ・・・と思う。

そして彼は、抑えることなく、踊る。
あるときは、スーパーの真ん中で。
またあるときは、チアガールのお姉さんたちと一緒に。
実に楽しそうに踊る。

それがなんだかうらやましかった。

それ以外にも、身体の感覚が、彼にとってはとっても大事なんだなぁ・・・というところが、いくつも描写されていて、そこも他人事とは思えなかった。

言葉で表現しきれない事も、いっぱい感じてるんだよなぁ。

そんなわけで、なんだか感情移入してきて、いっぱい応援したくなったのでした。

走りたい!つったら走りたいんだよ!

・・・僕は走るの好きじゃないんで、そこは感情移入しないんですが。

実話に基づくお話だそうで、実在の親子がこちらで見られます。
けっこう雰囲気つかんだキャスティングだったんだなぁ・・・。

あのコーチも実在の人物なのかな?ちょっと調べたけど、謎。
コーチ役の人なんとなく、くりぃむしちゅ~の上田似だなぁ・・・と思いながら観てたんですが・・・
by matsuzoh2002 | 2006-08-04 00:09 | 見た映画

by matsuzoh2002