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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

いつの間にやら侵入してきた、ネガティブな若者像にNO! …「『ニート』って言うな!」を読んで

今年のはじめ頃から気になっていて、ようやく読んだ。

少しずつ読み進めていくつもりが、どんどん面白くなってきた。
夕べ1時ごろ、読んでるうちに眠くなるだろう・・・と、第2章に入るところから読み出したら、なかなか眠くならず、2時頃まで読んでしまった。
「寝るか!」と思って、寝たのだが、なぜか1時間ちょっとして3時過ぎに目覚めてしまい、なんとなく続きを読み出したら、最後まで読んじまった!

それほど引き込まれたのよねぇ~。
目からウロコなところもあったし。

「ニート」を社会構造から切り離して、本人の精神的・心理的な問題や家族の問題にしてしまって、「甘えるな!」というような憎悪の目で見ている・・・という傾向は確かに危険だと思った。

怖いのは、そういう視点がいつの間にか内面化されてくることだよなぁ。
そして「ニート・引きこもり・フリーター」辺りを一緒くたに扱ってしまう傾向が、僕にもいつの間にやら、生じていて、「今どきの若者は・・・」的な気分が生じていたのにも気づかされた。

いかんいかん。
この本で、ちょっと「脱洗脳」してもらった感じだわ。

確かに「青少年バッシング」的なものが、世の中にはあふれていて、その代名詞として「ニート」という言葉は今は鎮座していて、消費されている最中だわねぇ。

青少年の犯罪が世間をにぎわすと、「今どきの若者は訳がわからん」という空気でマスコミが覆い尽くされてしまうことが繰り返されている。

むしろ統計的には、青少年の凶悪犯罪は減ってる。
にもかかわらず、青少年はどんどんひどい事になってるというイメージは、広がるばかり。
う~む。

自分らしく生きたいが、やりたい事が見つからない・・・というような傾向は確かに若者の間に広がってるだろうし、社会的にも過渡期だと思うが、それをネガティブなものとしてとらえたくはない。

でもいつの間にやら、世間の見方は自分にも侵入してきて、ネガティブに捕らえてしまいがちな自分もいる。

社会構造を変えることがまず必要。
そのためには、ネガティブな若者像は、邪魔になるよな。
「変わるべきは若者で、今までの社会のやり方は問題ない!」みたいな保守的なことでは困り者。

若者が受け身でもよくないが、時代遅れのやり方がそのまま残られても困る。
一緒になって変えていかないとねぇ~。

誰もが社会を変えていく主体になれるのだ!ということを打ち出していきたい。
若者に限らず、あらゆる世代がそうなっていくようにしていきたい。
若者に問題の原因なすりつけられても困るのですよ。

読み終えた後は、筆者さんたちのブログをめぐって楽しんでおりました
本田由紀さん爽やかなルックスでファンになってしまいそう。
内藤朝雄さん「自由な社会」は、僕の理想でもあります。
後藤和智さん現役の大学生さん。年齢的に一回り上になっちゃてる僕も、負けてられませんね

・・・って、言論で勝負する気はないですが・・・(^^ゞ。
あくまで学んできた事を活かしていきとうございます。

マスメディアの言説に異議を唱える見方と、自分のワークショップを組み合わせる事・・・できないことはないなぁ。「取材劇」に近い形を取ればいけるかも。
ちょっと考えてみます。
by matsuzoh2002 | 2006-06-09 06:47 | 最近読んだ本

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