「何を探してるんだ?」 …ワールドワーク報告14…
4日目の夜。
言語の問題をどうするか委員会のみなさんが議論をしているのを横目に見ながら、僕は6日目の夜にやると決めた「被抑圧者の演劇入門ワークショップ」のポスターの完成のために、部屋に戻り、1人、作業を進めた。
2日目くらいから、試行錯誤をしていたのだが、なかなか進まず、3日目に「最終的には英語がネイティブな人に見てもらおう!」と決めてから、気が楽になった。
とは言え、とりあえず叩き台は自分で創らねばならぬ。
日本では「被抑圧者の演劇」という世界的に通っている名前では、あまりに硬いイメージなので、「からだでしゃべり場」という名前をひねり出して使っているが、ワールドワークの場では、レクチャーなどでも「抑圧(oppression)」という言葉は頻繁に使われているので、きっと興味を引くはずだ。
ただ「具体的に何をするか」ということを、ポスターという限られた大きさの中で、表現するのは難しい。
何となく出来たが、自信はない。
4日にもなると、親しくなって、信頼の置ける、ネイティブのスピーカーの顔も何人か浮かぶ。
適当にうろうろしていれば、そのうち誰かと出くわすだろう・・・。
・・・そう思いながら、うろうろしていると、シドニー到着後、会場に来る前のバス停で出会ったスペイン人の彼、「U」が、女性と一緒にいた。
書き忘れていたけれど、今回から、英語圏でも、ファーストネーム「Hiroki」ではなくて、「まっちゃん」でいくことにした。
ただ、「Mat-chan」は覚えにくいらしいので、略して「Mat」と名乗っていた。
「U」が僕に気づいて、声を掛けてきた。
「おーい、Mat、何を探してるんだ?」
え、僕が何かを探してるって、なんでわかったんだ!?
と、かなりビックリした。
でも、Uは英語のネイティブじゃないしなぁ・・・と思いつつ・・・
「実は、英語のネイティブ・スピーカーを探しているんだ。」と僕。
「なら、彼女にやってもらったらいいよ。スコットランド人だもん」
彼女を見かけたことはあったけれど、話したことはなかった。でもUのおかげで、会話を中断してまで、僕の英語のチェックに応じてくれた。
ネイティブなら、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、イギリス人・・・と思い浮かんではいたけど、イギリス人の中でもスコットランド人は盲点でした。
そもそも「イギリス人」って無意識に「イングランドの人」みたいに思ってるところがあったよなぁ・・・。
世の中は多様だ。
僕も偏見だらけだ。
そして英語をチェックしてもらった。
スコットランド人の彼女以上にスペイン人のUの方が、いい添削をしてくれるような場面もあってなかなか面白かった。
ありがたいお力添えのおかげで、完成!
感謝の気持ちを精一杯述べて、あとはカラフルなペンでポスターを完成させるべく、僕はまた作業へ戻った。
*
結局、スコットランド人の彼女とは、これ以来話す機会もなかった。
250人もいると、こういうことはざらでしたね。
会う人とは何度でも会うのに、大きなご縁があっても、一度きりだったりもする。
それにしても、彼女と会話していたはずのUに、「僕が何かを探している」というのが、一発でわかったのは不思議だった。
扉を抜けたら、Uがいた・・・という感じだったので、そんな何秒も僕の事を見ていなかったともうのだが・・・。
そんなことを、帰国してからふと思い出していたら、そういえば、Uがプロセスワークと出会ったのは、スコットランド滞在中だと言っていたのを思い出した。
その後、ワールドワークの参加者の名簿を眺めているときに、ふと気になって、スコットランド人の彼女の名前を探してみたら、住所がスピリチュアルな土地として有名な、フィンドホーン!
そうか、Uはフィンドホーンでプロセスワークと出会ったのかも知れないな。
多分そうだろうなと思う。
普段、Uと話してて、そんなにスピリチュアルな感じはしなかった。
けれど、この日に限って、直感が妙に鋭いなと思ったのは、このときたまたま、このフィンドホーン在住の彼女と一緒にいたせいだ・・・と思えたら、何だか腑に落ちる。
今のところ、スピリチュアルは「信じる」というよりも、「面白がる」というスタンスの僕なので、フィンドホーンのような、あまりにスピリチュア~~~~~~ルな土地とかには、ちょっと距離を感じてしまうのですが、フィンドホーン、かなり興味が出てきましたよ。
言語の問題をどうするか委員会のみなさんが議論をしているのを横目に見ながら、僕は6日目の夜にやると決めた「被抑圧者の演劇入門ワークショップ」のポスターの完成のために、部屋に戻り、1人、作業を進めた。
2日目くらいから、試行錯誤をしていたのだが、なかなか進まず、3日目に「最終的には英語がネイティブな人に見てもらおう!」と決めてから、気が楽になった。
とは言え、とりあえず叩き台は自分で創らねばならぬ。
日本では「被抑圧者の演劇」という世界的に通っている名前では、あまりに硬いイメージなので、「からだでしゃべり場」という名前をひねり出して使っているが、ワールドワークの場では、レクチャーなどでも「抑圧(oppression)」という言葉は頻繁に使われているので、きっと興味を引くはずだ。
ただ「具体的に何をするか」ということを、ポスターという限られた大きさの中で、表現するのは難しい。
何となく出来たが、自信はない。
4日にもなると、親しくなって、信頼の置ける、ネイティブのスピーカーの顔も何人か浮かぶ。
適当にうろうろしていれば、そのうち誰かと出くわすだろう・・・。
・・・そう思いながら、うろうろしていると、シドニー到着後、会場に来る前のバス停で出会ったスペイン人の彼、「U」が、女性と一緒にいた。
書き忘れていたけれど、今回から、英語圏でも、ファーストネーム「Hiroki」ではなくて、「まっちゃん」でいくことにした。
ただ、「Mat-chan」は覚えにくいらしいので、略して「Mat」と名乗っていた。
「U」が僕に気づいて、声を掛けてきた。
「おーい、Mat、何を探してるんだ?」
え、僕が何かを探してるって、なんでわかったんだ!?
と、かなりビックリした。
でも、Uは英語のネイティブじゃないしなぁ・・・と思いつつ・・・
「実は、英語のネイティブ・スピーカーを探しているんだ。」と僕。
「なら、彼女にやってもらったらいいよ。スコットランド人だもん」
彼女を見かけたことはあったけれど、話したことはなかった。でもUのおかげで、会話を中断してまで、僕の英語のチェックに応じてくれた。
ネイティブなら、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、イギリス人・・・と思い浮かんではいたけど、イギリス人の中でもスコットランド人は盲点でした。
そもそも「イギリス人」って無意識に「イングランドの人」みたいに思ってるところがあったよなぁ・・・。
世の中は多様だ。
僕も偏見だらけだ。
そして英語をチェックしてもらった。
スコットランド人の彼女以上にスペイン人のUの方が、いい添削をしてくれるような場面もあってなかなか面白かった。
ありがたいお力添えのおかげで、完成!
感謝の気持ちを精一杯述べて、あとはカラフルなペンでポスターを完成させるべく、僕はまた作業へ戻った。
*
結局、スコットランド人の彼女とは、これ以来話す機会もなかった。
250人もいると、こういうことはざらでしたね。
会う人とは何度でも会うのに、大きなご縁があっても、一度きりだったりもする。
それにしても、彼女と会話していたはずのUに、「僕が何かを探している」というのが、一発でわかったのは不思議だった。
扉を抜けたら、Uがいた・・・という感じだったので、そんな何秒も僕の事を見ていなかったともうのだが・・・。
そんなことを、帰国してからふと思い出していたら、そういえば、Uがプロセスワークと出会ったのは、スコットランド滞在中だと言っていたのを思い出した。
その後、ワールドワークの参加者の名簿を眺めているときに、ふと気になって、スコットランド人の彼女の名前を探してみたら、住所がスピリチュアルな土地として有名な、フィンドホーン!
そうか、Uはフィンドホーンでプロセスワークと出会ったのかも知れないな。
多分そうだろうなと思う。
普段、Uと話してて、そんなにスピリチュアルな感じはしなかった。
けれど、この日に限って、直感が妙に鋭いなと思ったのは、このときたまたま、このフィンドホーン在住の彼女と一緒にいたせいだ・・・と思えたら、何だか腑に落ちる。
今のところ、スピリチュアルは「信じる」というよりも、「面白がる」というスタンスの僕なので、フィンドホーンのような、あまりにスピリチュア~~~~~~ルな土地とかには、ちょっと距離を感じてしまうのですが、フィンドホーン、かなり興味が出てきましたよ。
by matsuzoh2002
| 2006-05-25 01:35
| ワールドワーク@シドニー'06