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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

1人ロールプレイ「政府vs運動家」

プロセスワークの創始者、アーノルド・ミンデルの本をせっせと読み進めているのですが、グループのファシリテーションについての本、The Deep Democracy of Open Forumsに「無力感」について書かれているところがあります。

「俺1人が何かしたって、世の中何も変わらない」という思いは、確かに僕の中にも存在してしまっている。
そういう思いと表裏一体な物として、「政府が悪い」というような思いもある。

「1人1人の言うことまで、聞いてられるか!」というような政府のセリフが自分の中に内面化されるせいで、無力感が生じているのかもしれない・・・

・・・そんな思いから、1人、余ったポスターの裏紙を広げて、書き込みながらロールプレイ的なことをしてみました。

自分の中にある「政府」に語らせてみる。
「お前1人の力なんか、たいしたことないわ!」と浮かんできた。
書いてみる。言ってみる。

それを自分に対して言われた・・・と考えて、味わってみると・・・反発する思いが出てきて、こう言った。
「俺にだって、力はある。少しずつでも、世の中変えていくために、今は勉強しとるんじゃ!」

これは、「運動家」のロールかもしれない。

政府は言う「国全体を回すのに、1人1人の言うことまで、聞いてられるか!」

運動家は言う「全体を見てるようなこと言うな!誰も望んでないようなこと、お前らするやんけ!」

政府「そりゃ、全体の声が聞けるもんなら、聞くわ!でも、お前ら、選挙も投票せーへんし、たいして声を上げへんやんけ!」

運動家も、声を上げない人の多さに虚しさを感じる。
変に声をあげると、政府からにらまれるだけでなく、一般の人からも浮く・・・そこに生きづらさを感じた。

政府にも、実はこの生きづらさがあった。世間のイメージは悪い。むくわれない・・・というおもいもある。

政府と運動家・・・実は両者は似たもの同士なのでは?

この似たもの同士と対立しているものがあるのかも?

政府≒運動家 ⇔ ?

「政治とか、社会変革とか、そんなものに関わらない方が楽チン」・・・そんなロールが出てきた。

「快楽主義者」ってとこか?

確かに楽チンでいいや・・・そう思う。現にそうして生きている時間帯も多い。

でもそれだけでもいられない・・・そう思う。

楽しい運動・・・「PETA」の演劇ワークショップや、ボアールの「被抑圧者の演劇」に出会った時に出てきた、こういう楽しい運動ならぜひやりたい・・・いう思い。

やはり、ここに還っていくのだな。ここ数年の自分の原点だ。

楽しい運動が進めば、政府さえも楽しい存在になるのかも。

ぜひ、そうしていきたい。

・・・1人ロールプレイ、いいっすね。余ったポスターの裏紙も見事に有効活用されてるし。
by matsuzoh2002 | 2006-01-25 22:33 | プロセスワークの紹介

by matsuzoh2002