人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

身体で思いを形にするワークショップblog

karadaws.exblog.jp

「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

映画「デッドマン・ウォーキング」

人から借りて読まないままでいた坂上香さん 癒しと和解への旅―犯罪被害者と死刑囚の家族たちを最近読み終え、本の中にもチラリと出てくる、この映画を見たくなり、レンタル。

被害者側にも加害者(死刑囚)側にも立たないことを貫くのはどんなに難しいことか、あらためて思い知らされる。

「敵か味方か」というとらえ方をされると、「どちらにも立たない」は敵になってしまう。
そんな場面が出てくるが、そこが一番印象に残ったな。

敵だからって排除してしまって、ホントにそれでよいのか・・・。排除したくなる気持ちも分からんでもないが・・・

映画はルイジアナ州のお話。

上で触れた本の中には、オレゴン州の話も出てくる。
ポートランドはかなり平和そうな街に見えたが、あそこも死刑制度のある州だと、この本で知った。

もちろん日本にも死刑制度はあるわけだし。
日本での死刑執行は密室で取り扱われ過ぎて、身近に感じる機会もない。

でも、制度が存在している以上、自分もそれを容認している一員ではあるのだなぁ・・・と。

「加害者の中の被害者性」に目を向けないと、真実は明かされないまま、死刑囚と一緒に真実まで殺されてしまう。

坂上香さんの次の本、アミティ・「脱暴力」への挑戦―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシーでは、より「加害者の中の被害者性」に、目が向けられている。

そこに目を向けるのは大変だが、これから全力で取り組んで生きたいことの、1つの鍵になることだ。
「どちら側にも立たない」ことを貫いていきたいなぁ。大変そうだけどなぁ。
by matsuzoh2002 | 2005-04-13 16:28 | 見た映画

by matsuzoh2002