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身体で思いを形にするワークショップblog

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「こうなってほしい!」「そのためには、今どうすればいい?」そんな思いを、「体で感じる」ことを重視しながら表現するワークショップの進行役(ファシリテーター) まつぞうのblog

「人と自然・動物の共生」について演劇をツールとして考えるワーク、やってきました@福知山3月20日

1週間前ですが、最近いろいろとお仕事をいただいている福知山で、市民参加による演劇上演に向けて練習中のグループ向けにワークショップをさせていただく機会がありました。

「人と自然・動物の共生」というテーマで年内上演予定のところへ、研修という形で呼んでいただきました。

テーマがハッキリしているなら、そのテーマに乗っかってやってみようということで内容を考えてみました。

小学生から70代まで幅広い年齢層で、全体的に女性がやや多い構成。小中学生は女子ばっかり、年配の方は男性が多いなどの特徴もあり。

すでに毎週練習しているということで、身体を動かすゲームは、まったく初めての人にあるような動きの硬さはあまりなかったですが、人前で何かをするようなゲームになると、まだ抵抗のある方も少なからずいる感じでした。

とはいえ、まったく初めての人たちよりは早めに進められる感じ。

それを見越して2時間では通常は難しそう・・・という中身を詰め込んで見ました。

動物の形を人間彫刻で作るというアクティビティを経て、この日のメインは、「人と自然・動物の共生がうまくいっていない」状況を人間彫刻で表現する・・・というもの。

取っ掛かりとして、「人と自然・動物の共生がうまくいっていない」と聞いて、思い浮かぶキーワードをブレインストーミング(思いつく限りどんどん出す)で出してもらい、挙手で1人2つまで関心のある言葉に挙手してもらった結果、

「自然破壊」
「森林伐採」
「虐待」

という3つの言葉が選ばれ、それぞれ一番関心を引かれる言葉でグループ分け。

この時点で残り30分を切るくらい・・・とかなり時間的にタイトだったのですが、各グループの彫刻創りは意外とスムーズに10分くらいで完成。

ただ発表するだけでない形にしたのが、ちょっと僕の欲張りでした。

「観客として見ている他のグループの人たちに、一番気持ちが分かると思える彫刻の隣で同じポーズをしてもらう」
「観客として見ている他のグループの人たちに、この彫刻の周りに、どんな彫刻がいるかイメージして、それをポーズで表してもらう」
「彫刻になっている人たちに、どう動きたいかイメージしてもらい、1歩ずつ動いてもらう」

というのを時間ぎりぎりの中でやってみました。

それぞれ面白い展開になりましたが、無理したせいで、人間彫刻についての振り返りが不十分なまま、全体の振り返りの時間も不十分になってしまいました。

反省です。詰め込みすぎました。

やはり最後は1人ひとことずつ、ゆとりを持って聞くようにしないとなぁ

僕の方で締めの言葉をほとんど用意していないので、参加者1人1人が語る時間を取るべきでした。

やっぱ2時間はタイトだ。振り返りの時間を取ったら取ったで、本編がちょっと薄い・・・ともやもやしたかも知れないし。

けれども、時間がない中で、難しめなテーマにも関わらず、彫刻が完成できたのはよかったと思います。

「いろいろな立場の役を演じる中で、さまざまな意見。立場の違いを知る」というのが劇を通した獲得目標なのだそうで、数人しか聞けなかった感想の中でも、そういう声が聞けたのはよかったと思います。

「演劇をツールとして、テーマについて深める」というのは、いつもやってることではありますが、事前にテーマが決まっていて、それについて深めていく・・・というパターンがやっぱり一番やりたいことなんだよなぁ・・・と改めて思いました。

今回のテーマなら、自然との共生・環境保護などの団体・グループとコラボすればうまくいくと思います。

自然や環境には人並みの関心しかないので、自ら主催して・・・と言うほどではないのですが、一緒にやってくださる方がいればぜひやってみたいですね。
by matsuzoh2002 | 2010-03-27 06:03 | ファシリテーターとして

by matsuzoh2002